助詞(マーカー)

日本語の語順は、英語のように厳格ではなく緩やかだと前回(#8-1で)書きました。なぜ、語順が厳格に決まっていなくても文の意味が分かるのでしょうか。

日本語には、助詞があります。助詞は、単語の後ろに付いて、その単語が主語か目的語か、そしてどのような主語でどのような目的語かの目印(マーカー)になります。助詞をみれば、その単語+助詞の役割がわかります。ですので、単語+助詞の位置がどこにあっても、意味が分かるのです。

例えば、下の2つの文は、どちらも “I watch YouTube.”という意味です。

助詞”は”は主語を表し、助詞”を”はその前の単語が動作の対象になることを表します。[単語+助詞”は”]と、[単語+助詞”を”]の場所が入れ替わっても、意味は通じます。

ただし、動詞は文の最後です。この点は次回詳しく説明します。

2つの文は、どちらも “I watch YouTube.”という意味です。

[単語+助詞”は”]と、[単語+助詞”を”]の場所が入れ替わっても、意味は通じます。

アーニャと助詞

アーニャはよく助詞を忘れてしまいます。

この2つのコマではそれぞれ”はと”を”を忘れています。文が短く、他の助詞は使っているので、日本語話者にはちょっと変に聞こえますが、意味はわかります。

「アーニャ ほんとは おまえと なかよくしたいです…!」

”I (Anya) really just want to be your friend!”

「きょうは ぶきしょうにん たおしにいった」

”Today he’s taking down an arms dealer!’

⇒ 次回は#8-3 日本語の文のかたち : 動詞 です。

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